
ねえ、魂を撮影してよ――。
かつて男だった女性の日子と、かつて女だった男性の非女の二人にまつわる連作短編集です。
この二人は5年前くらいから断続的に書いていて、今回初めてまとめて刊行することにしました。
現代を舞台に、人称が万華鏡のように変化したり、語っているのが誰か分からなくなったり――。
そんな実験的な要素もありますが、基本語り口調の物語ですので、すんなり読みやすくなっています。
装丁ははじめて雁垂れ製本(所謂フランス装)を採用。
【データ】
タイトル : 妖精反応
作者 : 遠藤ヒツジ
-収録作品-
・消失点
・誰が男の子で女の子?
・不可解な革命
・やりきれない夜に
・誰も見ない映画
・ナイト・パーク
・『哀しい天使たちに』哀しい天使たちは
・息子、娘。あるいは火か水。
・空に
・妖精反応に応答する